赤ちゃんが生まれる前にやっておくこと

子どもの心のケア

「30年も助産やってると色々なことに遭遇するね・・・」
星野院長は大学病院、総合病院、個人病院などで勤務し、不思議な体験もしています。
最近読んでいる本の影響なのか、赤ちゃん訪問での出来事が思い出されるそうです。


それはかなり前のことだそうですが、二人目のお子さんを出産された方で、上に3〜4歳のお兄ちゃんがいるご家庭に伺ったとこのこと。皆それぞれは元気そうなのですが、何かひっかかるなー、と思っていると、お兄ちゃんが赤ちゃんを見ないことに気がつきました。お母さんの心配もそこにあったようです。病院から帰ってきたときから赤ちゃんのことは、見ない、触らない。赤ちゃんが泣いても気にしない。耳が急に聞こえなくなったのかとも思ったそうですが、お母さんやお父さんの話しには反応するので、どうしたのか心配していた所だったそうです。


原因は、妊娠中に、赤ちゃんが生まれてくることをお兄ちゃんに話さなかったこと。お風呂でもお兄ちゃんは裸のお母さんを見たことはなく、妊婦健診の時にも、長時間病院にいるのもかわいそうだからと、誰かに2〜3時間預かってもらっていたそうなのです。たぶん、お兄ちゃんはお母さんが赤ちゃんを抱いて帰ってきたことに驚いてしまって、現実を受け止められなかったようなのです。そのことお母さんに話し、今後の方向を皆で考えていったそうです。


目白バースハウスの見学会で、「上のお子さん達に赤ちゃんが来てくれたことを話していますか?そして皆でお腹の赤ちゃんとお話してくださいね。」というのは、この体験が頭の片隅にいつもあるせいかもしれない、と、院長の言葉でした。